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城ヶ島の白秋祭

  • oishikaori
  • 2024年7月10日
  • 読了時間: 2分

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今日7月10日は第47回みさき白秋まつりの日です。

三浦市の城ヶ島の北原白秋の歌碑の前で保育園児、小学校児童、合唱団による北原白秋作詞の歌の合唱が行われました。


といっても、私はそこに行ってはいなくて、写真は白秋の生家がある福岡県柳川市の本家本元の白秋祭のものです。すみません。

白秋は世田谷や小田原や小笠原などあちこちに住んでいたようで、三浦市の三崎港近くにも住み、ここで大ヒット作「城ヶ島の雨」を作詞しました。


一般向けの歌だけでなく校歌も数多く作詞していて、作曲家山田耕筰とのコンビで地元の三崎小学校の校歌も作詞しています。どうやらこのころ(昭和初期)の作詞家は地元の小学校の校歌を手掛けるのが流行ったようで、私のピアノ教室の近くの幼稚園や小学校の校歌は、團伊玖磨作曲・堀口大學作詞というものばかりです。横須賀市歌に至っては、初代市歌が山田耕筰・北原白秋コンビ、現在の第2代市歌が堀口大學・團伊玖磨コンビという豪華さです。


白秋の歌でよく知られているのは「あめあめふれふれ母さんが ジャノメでお迎え うれしいな」という童謡かなと思います。この曲は合唱の伴奏でよく弾いたものですが、若い時は「ジャノメって何だ?」と意味が分かりませんでした。

ジャノメとは「蛇の目」で、蛇の目玉のように丸い円の中にポツンと丸い点がある模様のことをいうそうで、これが女性用の傘の柄に使われたのだそうです。


ちなみに大正生まれの私の祖父は、傘のことをいつも「コウモリ」と呼んでいましたが、男性はコウモリ傘だったのですね。で、蛇の目模様が見えると「母さんだ」となり、「うれしいな」と。今の子供は父さんが来ても「うれしくない」なんて言っていられないんでしょうけど、北原白秋の詞には、寂しい雨の風景を描きつつも、そこに顔を出す安らぎのようなものを捉える作品があるなと思います。

 
 
 

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